2010年04月21日

生きる勇気を・・みつけよう♪

一度死んだはずの「ぼく」の魂にむかって

「おめでとうございます、抽選にあたりました!」

と・・・いいかげんな天使<あいつ>が笑顔をつくった。


ぼくは前世で大きなあやまちを犯した魂。

本来なら二度と生まれかわれないけれど、幸運にも抽選にあたり再挑戦のチャンスを得た。

再挑戦・・・ぼくが前世で失敗した下界で、一定の期間だれかの体を借りて過ごす。

このことを天使業界では「ホームステイ」といい、前世で犯したあやまちの大きさを自覚した

瞬間にホームステイは終了し、ぶじ輪廻のサイクルに復帰する。



                  カラフル  Colorful       森 絵都


生きる勇気を・・みつけよう♪

       

“小林真”という自殺したばかりの14歳の少年の体にホームステイすることに。


最初は気楽なホームステイだったけれど

真が死を選んだ理由を知る。


父親は自分さえよければっていう利己的な人間。

母親はつい最近までフラメンコ教室の講師と不倫。

兄は無神経で意地悪。

真の後輩で初恋の桑原ひろかは中年男と援助交際中。

真は絵を描くことが得意な以外は、親友もいない・・・冴えない中学3年生。

記憶にない同級生の佐野唱子だけは唯一、“真”が“ぼく”である気配を感じとる。



真と同じ立場になってその生活を体験していくうちに

“ぼく”はこの再挑戦の意味を考えるようになる。


真には早乙女君という友だちができる。

そして生前もっていた家族への誤解にも気づくfutaba

ぼくの中にあった小林家のイメージが少しずつ色あいをかえていく。

たった一色だと思っていたものがよく見るといろんな色を秘めていた。


「みんな いろんな絵の具をもっているんだ、きれいな色も、きたない色も」

「この世がカラフルだから、みんないつも迷ってる」

「どれがほんとの色なのか・・・どれが自分の色なのか・・・」


主人公が14歳という少年ですが・・・

この世の中がたくさんの色に満ちていて、みんながいろんな色を持ち

その中で悩んだり、苦しんだり、傷ついたりしているのは

大人も子どももそして男性も女性も・・・みんな共感できることですね。



いつもまわりにはに自分を支えてくれている人がいる

そして命をたいせつに生きていこう・・・そんな勇気をもらえる物語です豆



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Posted by スイートペッパー at 12:15 │読書